寝汗がひどい原因は?病気の可能性も?誰でもできる対策法とは!

寝汗がひどい原因は?病気の可能性も?誰でもできる対策法とは!

暑苦しい夏に寝汗をかいてしまうだけならまだしも、特に暑苦しいわけでもなかったり、冬にも関わらず寝汗をかいてしまうことはあります。

「ひょっとして病気?」と不安な気持ちになる方も多いかもしれません。

なぜ寝汗をかいてしまうのか、その原因と対策法を紹介します。

寝汗をかくこと自体は問題ない

人は、寝ている間にコップ一杯分程度の汗をかくと言われています。

健康な人は、深い眠りにつく時に体温を下げようとするので汗をかくのです。

つまり、健康でいるために必要な生理現象です。

そのため、寝汗をかくこと自体は全く問題ありません。

しかし、寝汗の量が大量だと問題がある可能性があります。

寝汗がひどいとどんな影響が?

まずは、寝汗を大量にかくとどんな影響があるのか見てみましょう。

睡眠の質の低下

寝汗の量が多いと、快適な状態とは言えないので、睡眠の邪魔をしてしまい途中で起きてしまったり、深い睡眠に入れなかったりと、睡眠の質が低下してしまいます。

睡眠の質が下がってしまうと、疲れが取れなかったり、肌が荒れてしまったりと色々な影響が出てきます。

乾燥する

寝ている間に汗を大量にかいてもしっかり汗を拭くことができないので、乾燥しやすい体になってしまいます。

乾燥しやすくなると、肌トラブルが起きやすくなります。

体臭の原因に

寝る前にお風呂に入っても、寝ている間に寝汗をかいてしまうことで、朝起きた時点で体臭がひどいなんてこともあります。

また、寝具なども汗によって細菌が繁殖してしまい、臭いがひどくなることもあります。

血液がドロドロに

汗を大量にかくということは、身体中の水分が蒸発しているということです。

寝ている間は水分を補給することが出来ないので、どんどん水分が失われていく一方です。

その結果、血液がドロドロになってしまいやすいです。

寝汗を大量にかく原因は?

寝汗を大量にかいてしまうのはどうしてなのか、その原因を見てみましょう。

単純に暑い

まず、単純に暑いということが考えられます。

厚着をし過ぎていたり、羽毛布団や毛布などにくるまって長時間密着して寝ていると、暑くなって汗をかきます。

冬に電気毛布などを使っていると、特に暑くなりやすいです。

服装やふとんの質や量で上手く調整しましょう。電気毛布の場合は付けっぱなしにしないでタイマーにするなどの工夫が必要です。

ストレスなど精神的なもの

不安な時や、ストレスが過度に溜まっている時は、変な夢にうなされて大量に寝汗をかいてしまうことがあります。

また、精神的なストレスが溜まっている状態の間は、ホルモンバランスが崩れやすくなり、寝汗をかきやすくなります。

アルコールの摂取

アルコールを摂取すると、肝臓が働いてアルコールを分解しようとします。

アルコールは分解されると、水分や炭酸ガスとなり、尿や汗として体外へ排出されます。

寝る前に大量のお酒を飲んだり、お酒の弱い人がアルコールを摂取すると、寝汗を大量にかきやすくなります。

水分の摂り過ぎ

体内の水分量というのは基本的には一定を保っているので、水分を摂り過ぎると尿や汗となって体外へ排出されます。

人が寝ている間は、腎臓が尿を作りだす機能を弱めているので、水分の体外排出をほとんど汗で行おうとします。

そのため、寝る前に水分を摂り過ぎると寝汗をかきやすくなるのです。

風邪を引いている

風邪を引いていると、身体は熱を上げてウイルスと戦います。特に寝ているときや夜間にその活動が活発になります。

熱が上がると身体の熱を下げるために汗をかくので、寝汗をかきやすくなります。

微熱があったり、頭痛や腹痛がある時に寝汗がひどい時は、風邪を疑うといいでしょう。

更年期障害

更年期障害によってホルモンバランスが崩れ、大量に汗をかく症状のことを「ホットフラッシュ」と言います。

このホットフラッシュという症状は、寝ている時に現れることもあります。

病気の可能性も

寝汗が特にひどい場合、病気の可能性も考えられます。

いかに紹介するものが、その一例です。

自律神経失調症

自律神経失調症は、精神的ストレスや不規則な生活によって起きやすい病気です。

自律神経のバランスが乱れると、体温調節機能が正常に機能しなくなってしまい、暑くなくても寝汗をかきやすくなってしまいます。

バセドウ病

バセドウ病は、甲状腺ホルモンが異常分泌する病気です。

ホルモンが異常に分泌されることで、新陳代謝が活発になり、特に何をしてなくても汗を大量にかきやすくなります。

結核

結核は、空気中にある結核菌を吸い込むことで起きる、肺の感染症です。

結核になると、せきが出やすくなったり、全身の倦怠感や発熱などの他に、寝汗の症状も出てきます。

症状としては一見ただの風邪のようですが、2週間以上のせきが続く場合は結核を疑った方がいいかもしれません。

白血病

白血病は血液の癌ともいわれており、正常な血液細胞が減ってしまう病気です。

白血病の初期症状として、大量の寝汗が出ます。体重も著しく減ってきた場合、白血病の可能性もあるので注意しましょう。

寝汗対策

簡単にできる寝汗対策法を紹介します。

寝る前にコップ1杯の水分を摂る

「寝る前に水を飲んだら、汗をかきやすくなるじゃん」と思われるかもしれませんが、コップ一杯程度の水を飲むことで、ベタベタとした汗を防ぐことができます。

ベタベタした汗というのは、蒸発しにくいので、肌にまとわりつきやすく睡眠の質の低下にも繋がります。

飲み過ぎは厳禁ですが、コップ1杯程度の水を飲むようにするといいでしょう。

吸水性に優れたパジャマを着用

吸水性に優れたパジャマを着用することで、かいた汗をすぐに吸収してくれます。

ガーゼや綿、麻などの天然繊維を使った生地のものがおすすめです。

汗対策にもなりますし、柔らかい生地で快適に過ごせます。

寝具も吸水性に優れたものを

パジャマだけでなく、3重ガーゼのシーツや、タオル生地の枕カバーなど、寝具も吸水性に優れたものを選ぶようにするといいでしょう。

また、寝汗で汚れてしまっても洗濯しやすいように、敷きパッドなどを使用するのもいいですよ。

例えば、以下のようなものがおすすめです。

◆3重ガーゼのボックスシーツ

◆タオル生地の枕カバー

◆接触冷感敷きパッド

◆冷感・涼感枕パッド

ストレスを溜め込まない

ストレスによって自律神経が乱れてしまうのを防ぐために、なるべくストレスのない生活を心がけましょう。

ただ、ストレスのない生活を送るなんて難しいと思うので、ストレスを上手く発散して溜め込まないようにしましょう。

一日に少しでもいいのでリラックスできる時間を作りましょう。

また、適度に運動をしたり、趣味や好きなことをしたりして、少しでもストレスを発散させることが大切です。

生活習慣・食生活を見直す

生活のリズムを整えてあげることも大切です。

生活のリズムが整っていないと、自律神経が乱れやすくなります。

また、食事も非常に重要です。脂っこいものやインスタント食品ばかり食べているような方は要注意です。

野菜や豆類中心の、バランスの良い食生活を心がけましょう。

ひどい場合は病院へ

あまりにも寝汗がひどい場合は、病気などの可能性も考えられますから、一度病院で診察してもらうといいかもしれません。

例えば、

・急に大量の寝汗をかくようになった
・寝汗を大量にかく原因が全く分からない
・敷布団やマットレスに浸透するくらい大量の寝汗をかく
・倦怠感ある
・せきがずっと止まらない

以上のような症状が見られる場合は注意した方がよさそうです。

一度、内科若しくは呼吸器内科を受診してみることをおすすめします。