多汗症は何科に行けばいい?皮膚科?内科?
本来汗をかくのは、運動をした時や気温が高い時等に、体温の上昇を防ぐためです。
しかし、こうした体温上昇とは関係無しに大量の汗をかいたり、日常生活で支障をきたすほどの異常の汗をかく場合は、「多汗症」の可能性があります。
「もしかして私多汗症かも・・・」
と不安に思った時、病院へ行こうにも何科の病院に行けばよいか分からないといった方も多いのではないでしょうか。
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多汗症の治療を受けられる科は主に3つある
多汗症の治療を受けられる科は、主に以下の3つです。
・皮膚科
・心療内科
・外科
まず受けるべきなのが1つ目の「皮膚科」です。
多汗症なのかどうか診断したい場合や、原因や対処法などのカウンセリングを受けたい場合、汗を抑える薬を処方してほしい場合などが当てはまります。
2つ目の「心療内科」は、汗をかく原因がストレスなどの精神的なものであると分かっている場合に受診します。
そして3つ目の「外科」は、薬などの方法では汗を抑えられなかった為、手術を行って治療したい場合です。
一般的には皮膚科へ
まずは、お近くの「皮膚科」に行って診てもらうようにしましょう。
汗を大量にかく原因や、本当に多汗症なのかどうかは診察してみないと分かりません。
それを診察するのは皮膚科が最も適しています。
ただし、出来るだけ多汗症治療を行っている皮膚科に行くようにしましょう。
多汗症という症状をあまり熟知していない病院に行ってしまうと、適切な診断・治療が受けられない可能性もあります。
せっかく病院へ行くわけですから、そういったことはなるべく避けたいですよね。
事前に受診しようとしている病院について調べておくといいですよ。
重度の多汗症の方もまずは皮膚科へ
重度の多汗症の方も、まずは皮膚科へ受診するようにしてください。
皮膚科での診断・治療を受けて、それでも良くならないといった場合に手術などの治療を検討するといいでしょう。
そして、手術をする前にもしっかりと皮膚科の先生と相談した方が良いと思います。
手術をすると決まった場合、治療が出来る病院を皮膚科の先生に紹介してもらうのが最も適した流れです。
病院での治療方法にはどんな種類があるの?
多汗症の治療には、大きく分けると主に以下の3つです。
•薬物療法
•心理療法
•手術
それぞれどんな治療法なのかを紹介します。
薬物治療
薬物治療は、薬を使って汗を抑えようとする治療方法です。
多汗症の治療で用いられることの多いのは、
飲み薬では「臭化プロバンテリン(プロバンサイン)」、塗り薬では「塩化アルミニウム液」です。
心理療法
多汗症の原因が、緊張や不安、ストレスなどの精神的なものである場合、心理療法による治療が効果的です。
心理療法は心療内科・精神科にて行われます。
主に、自律神経の働きを正常にするための「訓練療法」や、リラックスした状態を意識的に作るための「催眠療法」が行われます。
また、不安を取り除くために、抗不安剤を使用する治療法もあります。
手術
多汗症治療の手術には色々な種類がありますが、「胸腔鏡下交感神経節遮断術(ETS手術)」といった方法が用いられることが多いです。
これは、内視鏡を使って交感神経節を切断する手術になります。
ワキガや脇汗に悩む方の場合、「剪除(せんじょ)法」といった脇にある汗腺を直接取り除いてしまう手術もあります。
こうした手術のメリットは、ほぼ完治して汗をかかなくなることですが、替わりに他の部位から汗をかくようになってしまう「代償性発汗」という副作用を起こす可能性もあります。
また、メスを使わない「ボトックス注射(ボツリヌス療法)」による治療が行われることも多いです。
これはメスを使わずに治療できるので、短い時間で処置が完了し、気軽に受けることができます。
ただし効果が永続するものではない(長くても1年くらい)というデメリットがあります。
保険は適用される?
こうした多汗症の治療は保険が適用されるか気になるところかと思いますが、「症状」「治療法」「通院回数」などによって異ってきますので一概に答えることができません。
医師に相談してみるといいでしょう。
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